スペースファン


おやきミックスで餃子をつくる。

自分で作っておいてなんだが「おやき作りに挑戦」編で作った「餃子の具」のおやきが大変おいしかった。つられて、5年程前に夫に連れて行ってもらった松本の餃子屋さんを思い出してしまった。(敢えて名は伏す)

そこは、メニューは「焼き&蒸しの餃子」のみ。そして餃子の故郷である中国式に、餃子の具にはにんにくを入れず、お好みで生にんにくをすりおろしてタレに入れるという拘りのお店だった。
店舗は住宅街の分かり難い場所にあり、高齢のご夫婦がやっておられて、週末しか営業していないというのに、何時行っても沢山のお客で賑わっていました。
餃子一つが子供の握り拳位の大きさで、蒸したて、焼きたてに噛り付くあの幸せ・・・
また行きたいね、と夫に話したところ、「どうも閉店したらしい」とのこと。

ショック!また一つ名店に行けなくなってしまった・・・

ならば、その味を偲んで、自分で作ってやる。さいわい、手元には前回の「おやきミックス」の残りもある。
レシピなんか全く不明だが、なぁ〜にあの「熱さ」と「大きさ」だけなら私にだって再現できるさ!(と思う)

と言う訳でいきなり番外編です。

1. 皮づくり

レポート1と同じなので省略。

2. 具

ニラ、白菜のみじん切りを豚挽肉と調味料を練ったものと合わせて、更に練る。
いたって普通。(後ですりおろすのは面倒なので、にんにくは先に入れました)

3. 包む

前回は「饅頭風」に包んだが、今回は「餃子風」に包む。

思い入れの所為か、かなり大きくなって来ている。
それでも破れない。ビバ!おやきミックス。
しかしあまりに良くのびるので最後のギャザー部がきれいにできない。

それでもなんとかビューティフルな仕上がり。

4. 蒸し

「確かあのお店では 蒸し→焼き の流れだった」という夫(カウンター席で見たらしい)の証言により蒸してから焼くことに決定。
蒸し時間は、後で焼くので少々短目の10分間。

しかし、これが後々の悲劇の原因となるのだ・・・。

5. 焼き

フライパンにチョイ多目の油をひき、蒸しあがった餃子を投入。
立ち上る芳ばしい香り。
う〜ん。これこれ。

そして、ひっくり返して裏面にも焼き色を付けようとしたその時、悲劇が・・・。
焼きを担当していた夫が叫んだ「緊急事態発生! か、皮が破れて、肉汁が流出しています!」

とたんに激しく跳ね始める油。
続いて第二第三の被害が発生する。
台所に肉汁の焦げる香りがたちこめる。
写真では分かり難いですが、大変な状態になっています。
どうやら、先に蒸したことにより具から発生した肉汁が、蒸されてフンワリサックリとなった皮を侵食し、ついに皮が破れてしまったというのが事の真相の様である。

なんとか騙し騙し被害の拡大を防ぎつつ焼き色を付け終えたが、なにやら漂う敗北感。
良く見るとやはり何ケ所か穴も開いている・・・。

6. 食す

美味い!

決して負け惜しみでなく、美味い。
つけタレは単なる「酢醤油」ですが、これがまた「曲者揃いの具」と絶妙に合うのだ。
若干焦げていたり、物によっては皮が大きく破れて具が単品の肉団子のように転がっているが、「なんとか」当初の目的(熱くて大きな餃子を味わう)は達したように思う。

7. 反省

今にして思えば、皮の素材がおやきミックスであることに拘りすぎて、これが「餃子」であることをすっかり忘れていたのかも知れない。
通常、我が家で餃子を焼く時は、

【1】 フライパンの中に餃子を並べる。
【2】 餃子の中ほどの高さまでお湯を入れる。
【3】 蓋をしてお湯がなくなるまで加熱する。
【4】 油を入れ焼き色を付ける。

これである。

おやきミックスであってもこの方法であればそう問題無く餃子が焼けるのではなかろうか?
これは試してみなくてはなるまい。(つづく?)

P.S. 余った生地で昨晩の残りのビーフシチューにとろけるチーズを合わせておやきを作ってみました。もちろん美味しかったです。おやきはやはり何でもありですね。



 Copyright (C) StudioSpace2 All Rights Reserved.